June 03, 2008

【三文字の短編的な恋愛】

朝方は空いている新宿のカフェでブラッドオレンジのSを飲んでいると、向かいの席に見知らぬ左利きの女の子がキャラメルマキアートを片手に座ってきてこう言う


「ねえ、私の短編を書いてよ」

「今会ったばかりの君をかい?」

「今会ったばかりのあなたによ」

「その名前を知らない君に短編を送るのかい?」

編は嫌いなの」

「そうか・・・」





チュッ





ブラッドオレンジな唇がキャラメルマキアートの唇に触れて混ざった

「はい、短編完成だよ」

「ありきたりな短編ね」

キャラメルマキアートは嬉しそうに微笑んでいる



「ばいばい」

「うん」



それぞれのグラスはテーブルから落ちて、星屑のように散り光った


kaninoasiha at 17:59 │Comments(0)この記事をクリップ! 【Short Story】 

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